プロフィール
安藤百福(あんどう ももふく)は、1910年3月5日に台湾・嘉義生まれの日本の実業家・発明家。1958年(昭和33年)に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明し、1971年には「カップヌードル」を開発。日清食品株式会社の創業者。2007年1月5日、96歳で逝去。
安藤百福(あんどう ももふく)は、1910年(明治43年)3月5日に台湾・嘉義に生まれた日本の実業家・発明家です。22歳のときに大阪へ渡り、繊維業や食料品の貿易で生計を立てました。しかし第二次世界大戦と戦後の経済混乱のなかで何度も挫折を経験し、1948年(昭和23年)には脱税容疑で逮捕・収監され、知人企業の保証人となって全財産を失うという試練も乗り越えました。それでも彼はそれらすべての経験を「重層的な知恵の蓄積」として受け止め、前へ進み続けました。
48歳の1958年(昭和33年)、安藤は大阪府池田市の自宅裏の小屋でひとりの研究を続け、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明しました。翌年に日清食品株式会社を設立し、食の工業化という新時代を切り開きます。さらに1971年(昭和46年)、61歳にして「カップヌードル」を開発。食器ごと持ち運ぶという発想は世界の食文化を一変させ、カップヌードルはのちに宇宙食にも採用されました。チキンラーメンは「20世紀最大の発明の一つ」として各国の世論調査で高い評価を受けています。
90歳を超えた晩年も安藤は精力的に講演・事業に携わり、「食足りて世は平和」「人生に無駄なことはひとつもない」という言葉で自身の人生哲学を語り続けました。2005年(平成17年)には大阪府池田市にインスタントラーメン発明記念館が開館し、その足跡を今に伝えています。2007年1月5日、96歳で逝去。何歳からでも再出発できることを体で証明した安藤の物語は、現代でも多くの人を勇気づけています。